「マイ・インターン」を観てきた。場所はいつものとしまえん。
原題は「The Intern」とのことで、どこにも「わたしの」的な意味合いは無いようだ。でも、もし「インターン」という邦題だったら、主人公のアン・ハサウェイ本人がインターンだという誤解を与えそうだし、映画の内容的には、この邦題で良かったのかもしれない。
ところで、この映画本編の前に流れる予告編には「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」が出てこなかった。オレがここ最近に観てきた映画では必ず流れていたのだけど、この作品は違った。「ここ最近に観てきた映画」は、SF だのアクションだのといったものが中心だったので、この「マイ・インターン」とはだいぶ毛色が違う。やっぱり予告編については、本編映画の想定顧客に合わせてセレクトしているんだなぁ。
で、「マイ・インターン」本編だけど、結論から言うと「良かった」。オレのなかの今年のベストではないけれど、間違いなく上位には食い込む。この映画は時間をおいて定期的に観ても良いかなと思える。いい感じでユーモアも交えて、ときどき笑いも入れつつ、全体的にはなんかほっこりするような気持ちの良い映画だった。
主人公は、洋服のレビューサイトをひとりで立ち上げて、数年で社員が百名以上いるような EC 企業に成長させた女性。CEO として忙しく活躍していて、結婚もして子供もいて、という立ち位置。こういうシチェーションなので、いまの Web 系スタートアップで働いているひとがこの映画を観ると「あー、あるある(笑)」みたいなシーンもところどころに出てくる。そういうところは、妙にリアリティを感じる演出だったので、そういう点でもちょっと楽しめるんじゃないかな。
この映画の本来のターゲットは、企業で働いている女性で、アン・ハサウェイ扮する主人公に自分を重ねて観るのが普通なんだと思う。でも、オレの場合はロバート・デ・ニーロ扮する「シニア・インターン」のほうに自分を合わせて観ちゃってた。男性だし、シニアに片足を突っ込んでいるようなもんだし(笑)
なんかね、カッコいいのよ、デ・ニーロが。落ち着いているし、相談ごとへのアドバイスは的確だし。正しいことは正しくという信念もあるので、ああいう大人になりたいものだと思わせてくれる。
そして、男性がハンカチを持つ意味。これはまいったね。なんかグッと来たわ。
あとはもちろん、アン・ハサウェイが魅力的。もともと好きな女優さんだけど、もうキュートでかわいい。「プラダを着た悪魔」を観たとき依頼のファンだけど、この映画でも良かった。そのせいでアン・ハサウェイが出ている「インターステラー」も観なおしたくなってきちゃった(笑)
「マイ・インターン」を観終わった10分後に同じくとしまえんで。こっちは IMAX 版を観てきた。
ところで、ここで気がついたのだけど、IMAX での上映では、あの「NO MORE 映画泥棒」の CM が流れない。たぶん IMAX サイズで編集されたバージョンが存在しないのではないかな。あの CM は大嫌いだから流れなくて嬉しい。ちなみに「マイ・インターン」では流れなかった「フォースの覚醒」は、この映画では予告編が流れた。やっぱりそっち系の映画ってことだ。
「トランスポーター イグニション」の原題は「The Transporter Refueled」だそうだ。「Refuel」で「燃料補給」という意味らしいけど、「Re」が付くことで、このシリーズの再スタートの意味も含めているんじゃないかなぁ。「イグニション」もクルマをスタートさせるってことなので、まぁ、それっぽい意味にはなっている。オープニングのタイトルを見たあとでそんなことを考えていた。
主人公を演じる役者は変わっていたのだけど、主人公そのものの設定はほぼ変わらず。例の仕事のルールだとかカーアクションだとかはいつものとおり。他に何か大きく変わったところがあったかと言うと、、、ちょっと分からなかったなぁ。
主人公の父親が重要な役で出てきて、そこそこ活躍もしていたので、今後の作品にもちょいちょい出てきそうな気配。息子との会話のシーンとかで「ジュニア」と呼んでいたりして、なんか「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」でのジョーンズ親子の会話とか思い出していた。
悪いヤツがいて、強い主人公がいて、悪だくみに巻き込まれて、ときどき危なくなるけど最後には勝つという王道の映画なので、そういうものを求めるには良いのかも知れない。
全体的には、まぁ、予想通りの展開。個々のアクションシーンはそれなりに見どころがある場面もあったけど、まぁ、日曜洋画劇場とかで放映されたら見る感じでもいいと思うよ。