Emacs はエディタにもなるので、その編集機能についての新機能もたくさん NEWS ファイルには書かれていた。その中で今日は rectangle-mark-mode を調べてみる。
rectangle-mark-mode は矩形の領域がマーク(選択)できるモードで、C-x SPC にキーバインドされている。
例えば、次のような状態のテキストがあるとする。Markdown でリストを書いてたけど、BBB、CCC、DDD のインデントを間違えたので、一段上げたいと思っている。

このようなときに、今までの Emacs でも delete-rectangle を使えば、矩形領域を一発で削除できた。
手順としてはこんな感じ。
C-SPC (set-mark-command) を実行して位置をマーク* のところまでカーソルを移動させて、C-x r d (delete-rectangle) を実行C-SPC で領域選択したときのキャプチャが下の画像。水色で表示しているのが選択された領域。

このとき C-x r d (delete-rectangle) ではなく、間違えて delete キー (delete-backward-char) を叩いてしまうと、次のような状態になり、期待と違ってしまう。

Emacs 24.4 で追加された C-x SPC (rectangle-mark-mode) を使うと、これが次のような手順になる。
C-x SPC (rectangle-mark-mode) を実行して位置をマーク* のところまでカーソルを移動させて、delete (delete-backward-char) を叩くC-x SPC で領域選択したときのキャプチャが以下の画像。C-SPC で領域選択したときとの違いが分かる。

実行結果はどちらも同じなので、好きな方を使えば良いのだけど、新しい rectangle-mark-mode を使ったほうが、キー操作はシンプルになる気がするねぇ。
とは言っても、並べて比較してみると、打鍵数は1個しか減ってなかったのであった(笑)
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 従来 | C-SPC | カーソル移動 | C-x | r | d | 
| 新規 | C-x | SPC | カーソル移動 | delete | 
まぁ、でも、選択領域が目で見て分かりやすくなっている点は C-x SPC の利点だと思うので、積極的に使っていく方がこれからの Emacs ライフには良いのかも知れない。
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