雑文発散

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過去の日記

2017-03-01 [長年日記]

[蜂窩織炎] 入院した

一晩経っても右脚の腫れは治らず、近所の内科の医師が言っていた「大きな病院で治療」のプランを実行するほうが確実そうだなと判断した。そして、この日も会社を休む連絡を。

「大きな病院」ですぐに思い付いたのが、いまも脳神経外科に通っている「東京新宿メディカルセンター(旧東京厚生年金病院)」。入院の可能性を考えて、朝のうちに数日分の下着類やその他入院に必要なものをバックに詰める作業をしていた。

でも、いざ病院へ行く段になって「入院しない可能性もあるあるのに、着替えとか持ち歩くのはちょっと大げさかな?」と考えて、荷物は置いていくことにした。

病院へ行き、どの科の外来へ行くべきか相談したところ、皮膚科を案内された。

予約していない初診だったため、診察までそこそこ待たされて、ようやく診察になったら、先生から「まず入院になると思います」と言われた。「最終判断は検査の結果次第ですか、この状態ならまず間違いなく入院です」と。

そして、ここからは「入院するための検査」をすることに。まずは血液検査で、採取まで30分くらい待ち、次の心電図はすぐに検査してもらえたけど、胸のレントゲンにまた20分くらい待ち。ちなみに、心電図とレントゲンは「入院前に必ずしなければならない検査」らしく、担当医師が「おそらく入院だから一緒に入れときますね」と設定されたもの。

ひと通りの検査を終えて皮膚科へ戻り、検査結果をもとにした診断を待機。ようやく医師に呼ばれてみると「腎臓の数値が異常に悪い。数字だけみると腎不全と同程度」と言われた。

腎臓は幼い頃に慢性腎炎を患って、小学校のほぼ全ての期間で通院もしくは入退院を繰り返していた器官なので、いやな思い出しかない。もし、腎不全が確定なら、あのつらかった期間を再び繰り返す必要があるのか!?と目の前がどんよりと。

もともと覚悟していた蜂窩織炎(ほうかしきえん)において、入院を言い渡されてもさほど心理的インパクトはなかったのだけど、腎臓もやられているという情報は青天の霹靂。まぁ、後から考えれば、血尿が出ている時点で可能性に気がつけよという話かもしれないけど、この時は足の痛みにフォーカスがいっていたので考えが回らなかった。

それで、医師からは「腎臓内科の先生にも判断を仰ごうと思う」と言われた。なんでも「皮膚科として入院するか、(腎臓のほうがひどい状態なので)腎臓内科として入院するか」を判断したいとのこと。ということで、今度は腎臓内科の外来受付へ。こちらも院内紹介とはいえ、予約なしの初診なのでだいぶ待たされた。

腎臓内科の医師は「腎臓で入院するほどひどい状態ではない。一時的に腎臓が炎症を起こすことはよくある」と。皮膚科の医師と相談してくれて、最終的には皮膚科管轄での入院に。そして皮膚科へ戻った。

皮膚科へ戻ると、既に入院手配が始まっており、ベッドの確保について聞かれた。「皮膚科病棟には大部屋の空きがなく、追加料金1日1万円の2人部屋なら空いている」と。ちなみに大部屋なら追加料金はない。あとこの追加料金は保険適用外なので、まるまる実費として請求される。

「あるいは皮膚科ではない別の病棟なら大部屋の空きはある」とも言われたのだけど、それはそれで面倒そうだったので、1泊1万円の部屋でお願いした。

そういった手続きが進む中で、左腕の血管に点滴用の針を刺された。この針にはアタッチメントが付いており、点滴をするたびに使い回される。つまり針は常に刺しっぱなしになる。昔の点滴は、毎回針を刺しなおしていたので、腕に点滴のアザができていた。あと、針を刺すのが得意ではない看護士さんもやっぱりいて、1回の点滴で何回か針を刺されたりしたのだけど、このアタッチメント方式は患者の負担が少なくてとても良い。

もうひとつ医師の処方で、腫れているほうの右脚に包帯をグルグル巻きにされた。こうすることによって、むくんでいる足の血流を良くできるのだそうだ。

そして病棟へ連れて行かれ、入院申込書などの複数の書類を書いたりしつつ、着替えなどの荷物を取りに行くための外出許可の書類も書いた。一旦入院してからの外出、という形式で取りに帰ることを許された。

タクシーで帰宅して、もともと整理しておいた荷物などを用意し、印鑑が必要な書類に押印して、また、タクシーで病院へ。

病院内のコンビニで、ティッシュや水など、「入院時にあるといいもの」を買って病棟へ戻った。嬉しくないけど、自分でも入院慣れしている感じがした。

ここでようやく会社へも報告。所属しているプロジェクトチームには、いま動いていた案件の状況整理と引き継ぎの依頼、それから労務にも入院する状況を報告した。

その後、腎臓内科の医師とインターン生(?)が来て、腎臓のエコーを取る検査をしたのだけど、「あれ、無いなあ」「これかな?」「いや、でもなあ」とか不安になる言葉を発してくれて、こちらがだいぶドキドキした。最後には「この検査では腎臓にひどい影響は見られないと思う」と言ってくれたのだけど、途中の状況がアレだったので、正直言うと不安な判定だった。

などなどやっているうちに、19時前には夕食が出て、21時に消灯。眠くない。