北海道旅行の初日、函館山の頂上でパンダに乗ろうとしたら、視界のなかに何かがチラついていることに気がついた。「あれ?目にゴミが入った?」と思って、目薬をさして流そうとしてみたり、目を洗ってみたりしてみたものの、そのチラつきは治らなかった。
「飛蚊症かな?」という不安を抱いたものの、「いやいや、きっと取れにくいゴミで、そのうち流れていくだろう」という希望を持って、当日はその後の旅を続けていた。
でも、翌日になってもそのゴミが見えるし、何よりゴミが入った割には眼に痛みがないことをかんがみて、「これは飛蚊症の可能性が高いな」と判断した。そういう自分なりの結論は出してみたのだが、「飛蚊症」という病名とざっくりした症状は知っているだけで、その詳細は知らなかったので、まずは調べてみた。
検索して出てきたサイトを何箇所か見てみたら、「多くの場合は悪質な病気ではなく、加齢とともに発生しうるもの」のように書かれていた。旅行の間にひどくなる傾向が見られなければ、それほど心配しなくてもいいかな、と楽観的に思うようにした。
東京へ戻って、今日、会社を抜け出して眼科へ行った。眼圧検査やら、瞳孔を開く目薬をしたあとの顕微鏡(?)検査などで、網膜剥離などの緊急性の高い症状ではないことが確認できた。病名はやはり飛蚊症とのこと。
診察してくれた先生に「これって、しばらくしたら消えたりするんですか?」と、消えてくれることを期待しつつ質問したら、答えは「No」だった。「目の前にふわふわ浮いているのは、いずれ落ち着いてきて、視野の端のほうへ行くと思うが、残念ながら消えることはない」とのこと。「相棒だと思って仲良く生きていく感じですね」だそうだ。
ただ、「飛蚊症かも?」と判断した時点で、一生の友達になりそうな予感はしていたので、この回答は想定内。病名が確定したことによって、特に落ち込んだりしたわけではない。
運転しているときには遠くを見るので、あまり気にならないのだけど、手元のノートパソコンの液晶を見ながらコーティングしているときには、まだちょっと邪魔な感じがする。まぁ、でもそのうち慣れるだろうけど。
いろいろ壊れていくけど、それが生きていくということなのだなぁ。