雑文発散

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過去の日記

2015-06-06 [長年日記]

[] 21世紀の未来を夢見ていた頃の気持ちを取り戻せる映画、「トゥモローランド」を観てきた

21世紀になったらチューブの中を高速列車が走っているもんだと思っていたみなさん、こんにちは。いつもの「ユナイテッド・シネマとしまえん」で「トゥモローランド IMAX版」を観てきたよ。

いつかどこかで見た予告編で「ウォルト・ディズニーがトゥモローランドへ隠した秘密に関して、ミッキーとかが出てくる映画なのかな」という印象を得ていた。偉人伝とファンタジーを混ぜあわせてドタバタする何か的なヤツだとずっと思っていた。ミッキーに関してはほとんど興味が無いので、そういう系の映画だったらスルーだろうと考えて、その後はほとんど追っていなかった。

ところが、公開間際の予告編を見たら、なにやら未来的デザインの都市があり、その中をエアカーが飛び回っているような映像になっているではないか。「えっ、これって SF だったの!?」と認識を改めた。SF 映画なら観なければならない。たとえ面白みが薄そうであっても。

こういった想いで観に行ったのだけど、これがなんと思いのほか良かったではないか。

これは誰でも絶対観るべき!とオススメするほどではないんだけど、ちょっと現実に疲れている人には夢を取り戻せるような気分になる(取り戻せるとは限らないけど)良い映画だと思う。未来を信じて良いんだ!って。


この先、ちょっとだけネタバレあり。

ぼくらおっさん世代が夢見ていた21世紀の未来像がそこにあり、純真さを思い起こさせるボーイ・ミーツ・ガールの物語があり、天才少年がこじれてしまって変人化しているおっさんにマッド・サイエンティストの姿を見たりと、盛りだくさんの映画だった。

本筋と関係あったりなかったりするいくつかの場面で、いくつかの映画へのオマージュが見受けられたりして、そういう系の映画が好きな人達がニヤリとできるボーナスポイントもある。例えば、あれ、これって「スチームボーイ」っぽいなーとか、ここは「バイオハザード」かな?とか。

あとは、ディズニー傘下になったが故か、R2-D2 やらカーボン冷凍されたハン・ソロやら「スター・ウォーズ」のグッズが出てきたりと、制作側が遊んでいるなーと思わせるところもあった。

これは映画好きのスタッフが作った映画だな。

それからアテナ役の女の子(ラフィー・キャシディというのか)の「微笑」がとても良くて、あれを演じられたからこその「ボーイ・ミーツ・ガール」のあの雰囲気になったんだろう。2002年生まれということは、いま13歳。これから先がすごい楽しみな女優さんだ。

ジョージ・クルーニーの変人天才ぶりも良かった。こういうちょっと頭のおかしい(褒め言葉)の役はうまいね。きっと、普段もウィットに富んだ会話とかができる人なんだろう。縁起だけじゃあの感じは出ないと思う。

ラストも夢が広がる感じで良かった。こういうのがディズニー映画なのかな、と改めて思った。幸せな気持ちで映画を見終えることができた。最近はディストピア系の映画も多いけど、こういうハッピーエンドは好きだな。