雑文発散

«前の日記(2015-01-28) 最新 次の日記(2015-01-30)» 編集
過去の日記

2015-01-29 [長年日記]

[] Lean Analytics の翻訳レビューに参加していたよ

@kdmsnrさんの最新作「Lean Analytics」が、1/24 にめでたく出版された。紙の本だけでなく、電子書籍版が O'Reilly の Ebook からも発売中なので、本棚の残スペースが気になっている人とか、常に持ち歩いていたいという人は、こっちを買うのがいいんじゃないかな。

しかも、Kindle 版の「レンタル」とは違って、本当の意味での「購入」ができるのが O'Reilly の Ebook。DRM がない世界を維持(そして拡大)するために積極的に使っていきたい。

Lean Analytics

「リーン・シリーズ」としては、概念を解説した「リーン・スタートアップ」、その概念をより実践に近づけた「Running Lean」、更にそこから「計測」の実践にフォーカスした「Lean Analytics」という位置付けになっていると思っている。

リーン・スタートアップ ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす(エリック リース/井口 耕二/伊藤 穣一(MITメディアラボ所長) (解説)) Running Lean ―実践リーンスタートアップ (THE LEAN SERIES)(アッシュ・マウリャ/渡辺 千賀/エリック・リース/角 征典) Lean Analytics ―スタートアップのためのデータ解析と活用法 (THE LEAN SERIES)(アリステア・クロール/ベンジャミン・ヨスコビッツ/エリック・リース/林 千晶(解説)/角 征典)


まず最初の2冊を読んで、知識はそれなりに吸収してきた。実践する機会があったら使ってみたいなと思っていたら、最近タイミングよくそういう機会が訪れたので、「Running Lean」の「リーンキャンバス」を現実世界で使い始めているところ。初めてやっているので、うまく書けなかったり、これどうすりゃいいんだ?と悩んだりする部分が出たりしているけれど、一緒に動いているチームも(オレの感覚に間違いが無ければ)好意的に感じている人が多いので、このまま継続していきたいと思っている。

時間をちょっと巻き戻して、まだ最初の2冊を読んだだけの昨年の春頃の話。「Lean Analytics」の翻訳が始まっており、そのレビューアを募集しているとの話を知った。翻訳者は「Running Lean」に続き @kdmsnr さん。オレは「Running Lean」の翻訳レビューにも参加していたし、その先を知りたいという興味もあったので、すぐに手を上げて参加させて貰った。

いつものように(?)主に typo 発見マシーンとして機能していたのだけど、「あれ?ここ意味がズレてない?」というところも発見できたので、多少はこの書籍のクオリティアップに貢献できたんじゃないかと思う(自画自賛)。

それはともかく、本書の翻訳文は、いつもの @kdmsnr 品質で、たいへん読みやすい。「この文章ってつまり何を言っているんだ?(日本語でOK)」という「翻訳書を読んでいるのに日本語として意味がわからない」という悩みは最小限で済むんじゃないかな。翻訳力と国語力は別物だと思っているけど、双方をバランス良く発揮できる数少ない翻訳者だと思うので、もっとみんな翻訳者で選択して書籍を買ったりしても良いと思うよ。(で、その翻訳者が儲かれば、次のよい翻訳本が産まれ、、、というループが回るわけだ)

本の内容については、スタートアップや新規事業開発においての「成長」を判断するために、何をどう計測していくのか?というところにフォーカスしている。業態に合わせて実例を含めた具体例が示されているので、自分の業界・業態に近いものをモデルにして指標を決めるのが良いんだろう。

前述のとおり、オレの現実世界では「リーンキャンバス」を描いたところ。まだ計測の段階には来ていないんだけど、近いうちにそのタイミングが訪れるはず。その時にはこの本の考え方・やり方を参考にしながら進めたいと思っている。

それはともかく、この本、結構ずっしり来るね。翻訳レビュー時にはテキストデータで読んでいたので、ここまで厚い本になるとは思っていなかったんだけど、レビューの報酬(?)として献本を頂いたら、分厚くてびっくりした(笑)

ちなみに翻訳レビューは、GitHub 上のプライベートリポジトリが用意され、レビュー参加者だけがアクセスできる状態で行われた。手元に最新の翻訳文を取り寄せるには git pull をし、何か気づいたことがあれば GitHub 上の Issue として登録するというとてもイマドキな流れ。エンジニアなら慣れた手順だと思うし、「まだ他の人が読んだことがない本」を一足早く読めるのも楽しいので、機会があったら参加するのをオススメするよ。