雑文発散

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過去の日記

2008-08-30 [長年日記]

[][llfuture] LL Future へ行ってきた

Lightweight Language Future へ行ってきた。昨年の Lightweight Language Spirit はリア充を求めてキャンプへ行っていたので、2年ぶりの参戦。

動画撮影班の機材バックアップ要員として、リュックへいろいろ詰め込んで、さあ行くか!と家を出て、タクシーに乗ったところでチケットを入れ忘れたことに気がついた。4年前の仮チケットの思い出がチラリと頭をよぎったものの、さすがに今回はムリだよなと思って、自宅へ向かってUターンして貰った。ちなみに、運転手さんへ「忘れ物をしたので戻って欲しい」と行ったら、あからさまに嫌そうな声で「えっ」って言われた(笑)

家へ戻って、チケットを持ち、気を取り直して今度こそ会場入り。動画配信班であるcojiさんとi_ogiさんへワイヤレスマイク「HM-W300」を渡し、オレの準備は完了。

[][llfuture] LL Future - 基調講演

基調講演は、あの Larry Wall 氏。この人がいなければ Perl が生まれる事は無く、Perl が無ければ今のオレも無かった。今でこそメインは PHP だけど、最初に Web アプリケーション(と呼ぶには簡単すぎるものだったけど)を書いたのは Perl だったし、その経験がなければ、今の仕事もしていなかったと思うので。

Larry Wall

ただ、今回は通訳が無かった。スライドで何を言わんとしているかは何となく分かったものの、正直に言って、話の90%は良く分からなかった。自分の英語力の無さに萎えた1時間であった。

ところで、公演中に、Larry Wall 氏の PC 内のファイル一覧が見えるときがあったんだけど、その中に「takahashi.css」とやらを発見。どう見ても高橋メソッド用のナニカだ(笑)

takahashi.css

公演中、スライドがうまく表示できていなかった時、「my takahashi.css is broken...」みたいな発言をしていたし。

[][llfuture] LL Future - LL で未来を発明する

続いて「LL で未来を発明する」というパネルディスカッション。100年後の(プログラム)言語はどうなっているのか?というテーマであったのだが、あまり画期的なというか、目新しい姿を感じる事はできなかった。

「今の自動車のように、ちょっと学べば誰でも使えるようになるが、こだわって自分でいろいろいじることもできる計算機環境が主流になる」がまとめみたいに思えたのだが、まぁ、そうだよね、という感じ。

「100年後と言えども、SF に出てくるような自然言語でコンピュータとやりとりするようにはなっていないだろう」という意見は、たぶんその通りなんだろうけど、ちょっと寂しかった(笑)

[][llfuture] LL Future - サイコー?!フレームワーク

「サイコー?!フレームワーク」では、「アウェイ感がある」と言われていたひがさんの意見の印象が強かった。「Seasar2 は機能拡張はせず、枯れたフレームワークを目指す」「フレームワークはある程度の機能が揃ったら安定を選ぶ方が良いのでは」というもの。

フレームワークに新機能が搭載されて、より便利になるのは嬉しいことだが、一方で安定も欲しいというのも確か。フレームワークの登場時期や設計者の思想によって「ある程度」というのがどの程度を指すのかが違ってくるだろうから、なかなか難しいところではあるだろう。

ここで「割と安定版と開発版の2系統があるのも多いんじゃね?」と疑問を持ったのだが、これもひがさんの意見に負けた。「安定版としての Seasar2 のサポートを7年間は続ける」というもの。もちろん事業で行っているという点はあるのだろうけど、安定版のメンテナンスをし続けることをうたったフレームワークはそんなに無いんじゃなかろうか?

こういった点は、やっぱりすごい。

[][llfuture] LL Future - LL でアート

斬新。少なくともオレの中では。

「メディアアート」という言葉は知っていて、どこぞで何やら展示しているなぁというくらいの認識はあるのだが、その部分に LL が入り込んでいる(?)のは知らなかった。自分で作品にするのは無理そうだけど、ちょっと触って遊んでみたい気になった。

このセッションは良かったなぁ。ワクワクしながら観る事ができた。

[][llfuture] LL Future - キミならどう書く? - LL Golf

プログラミング Golf の世界があるのは、知識としては知っていたけど、まじめに見た(?)のは初めてだった。「なにこの変態プレイは!」と思うテクニックが満載で凄い。

RubyKaigi の時にも思ったけど、Yugui さんのプレゼンはセンスが良いなぁ。淡々と語っているんだけど、落とすところは落とす。うまいなぁ。

[][llfuture] LL Future - 古い言語、新しい言語

司会の竹迫さんの資料がどこかに上がっていたのを事前に見てしまっていたので、ちょっと自分の中では新しさを感じられずに失敗した。あと、ちょっと竹迫さんのターンが長く感じてしまったので、もうちょっとパネラーの時間を取っても良かったかも知れない。

とはいえ、あまり知らなかった LLVM の世界をかいま見る事ができ、面白いセッションだった。「なんでもできちゃうもんだなぁ」と、いろいろ可能性が考えられるとともに、この機能を悪用されるといろいろと危ないのかも?という危惧も感じた。

[][llfuture] LL Future - ライトニング・トーク

毎回楽しみなライトニング・トーク。今回の中ではダントツで「自走式Webサーバ」が秀逸。笑った。

自走式Webサーバ

あと、なにげにドラ娘さんの活躍が!(笑)

ドラ娘

[][llfuture] LL Future - 抽選会

毎度お馴染みの抽選会。過去の LL では、何回か当たっていたんだけど、今回も当たった!

抽選会

頂いたのは「RailsSpace」。

RailsSpace

英語本なので、またここでもオレの英語力の問題が(笑)

[][llfuture][PHP] LL Future - で、PHP は?

休憩時間にたださんに会ったとき、「PHP が全然入ってないけど?」みたいなことを言われたのだけど、自分でも参加前からそんな感じがしていた。

で、発表者のスライド中に「PHP」という文字が入っていた時に写真を撮っていたのだけど、結局、このくらいしか無かった。

Golf での PHP

Pit での PHP

LLVM での PHP

ところどころで PHP が dis られて、いい気分がしない場面もあったんだけど、最後の抽選会で Larry Wall 直筆の当選ボールを受け取ったのが PHP 使いであったのには笑えた。がんばったぞ、PHPer !(笑)