ということで参加してきたイベントはこれ。
いろいろと興味深いセッションが多かったのだが、中でも基調講演の「Email Has Two Futures メールの二つの未来像」は面白かった。二つの未来というのは、「送信者認証技術の発達によって復権するSMTPメール」と「RSSとIMによって置き換わるメール環境」というもの(だと思う)。SMTPの話はよく出ている話題も多くて、ある程度知っていることだったのだが、RSS+IMは新鮮だった。
SMTPメールは誰からでも受け取れるのが特徴のひとつだが、受け取りたくない相手からのメッセージも受け取らざるを得ない。一方のIMは、受け取りたい人からのみ受け取るという設定が最初から存在するものがほとんど。その設定をしておけば、受け取りたくない相手からのメッセージは受け取らずに済むが、受け取っても良いと思える未知の相手からのメッセージは受け取れない。
このどちらがインターネットにおけるメッセージコミュニケーションの未来を担うかはわからないということだった(ように思う)が、僕としてはSMTPメールの復権の方が可能性が高い気がする。
「未承諾広告※」の表示義務などを定めた「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」の改正法案が、いまの通常国会に提出されているそうで。
いわゆるザル法と認識されていた感がある特定電子メール法であるけれど、この改正によってマシになるみたいだ。違反者に対し、直接的な罰則を与えられるようになるんだとか。