雑文発散

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過去の日記

2014-08-08 [長年日記]

[Emacs] Emacs 24.4 の新機能・package 関連

Emacs 24 から標準添付されるようになった package.el に関しても、Emacs 24.4 で追加されている機能がある。

つい最近「アップルが突然Mac OS Xの署名技術を変更し、大量のアプリが影響を受ける可能性」なんて記事も出てたけど、package.el の世界にも「署名」の概念を取り入れて、よりセキュアな環境へ持っていくようだ。

Emacs 24.4 では package-check-signature というオプションが用意されており、これを non-nil にすると、インストール時に署名の有無を確認するようになる。24.4 でのデフォルトでは nil のようだけど、いずれは non-nil をデフォルトとしていくのではなかろうか。

実際に試してみる。*scratch* バッファで、下記を実行。

(setq package-check-signature t)

さらに M-x list-packages でパッケージのリストを表示させ、試しに(なんでも良いんだけど)csv-mode をインストールしてみる。パッケージ名を選択して、i キーでインストール対象としてマーク、x キーdで実際にインストール処理が走るのだが、、、

unsigned package

Unsigned package: 'csv-mode' と言われてインストールができない。

恐らく今はまだ署名されたパッケージ数はもの凄く少ないだろうから、これを non-nil にする必要はないだろうけど、今後のスタンダードになりそうなので知っておいたほうが良さそう。

また、MELPA などを使っていると、最近はかなりパッケージの数が増えてきていて、お目当てのパッケージに辿り着くのもひと苦労する(ってほどのことは無いけども、ここではそうしておく)。

そんな時のために、新たにキーワードでフィルタする機能( package-menu-filer )が導入された。

M-x list-packages で一覧表示を出した後に f キーでフィルタをかけられる。例えば、キーワード csv でフィルタしてみるとこうなった。

filter

あれ?さっきの csv-mode はどこいった?という感じなんだけど、このフィルタで検索されるのは Description の部分のようで、csv-mode の Description には csv というキーワードが入っていないので除外される結果になったらしい。

今のところは欲しいものが見つからない可能性はあるものの、この機能が一般的になれば各パッケージの作成者が Description を工夫しだすだろうし、こちらも将来性のある拡張ではなかろうか。

どんどん使いやすくなって良いねぇ。