東京の桜はこの週末が見頃だったようだが、今日は一歩も外へ出ずに本を読んでいた。
数日前から1巻を読み始めたら、止まらなくなってしまったので、3巻まで一気読み。
作者の小川一水さんが好きで、他の本はいろいろ読んでいる。ただ、まだ、このシリーズは読んでいなかったので、なんの気なしに買った。だから、あまりストーリーは意識していなかったんだけど、、、この本は、巨大地震およびその後の津波や火災により崩壊した都市を復興していくのが話の根幹になっていた。
だから、もうね、3月11日を思い出さずにはいられなかった。
3月11日の映像がまだ頭の中には残っているし、作者の描写がうまいのもあって、震災の被害を伝えるシーンではちょっと涙ぐんでしまった。逆に復興でのシーンでも主人公の活躍や、それに協力する周囲の人達にもグッと来てしまって、こちらでも泣きそうになった。
まぁ、これは小説なので、悪役的な人も出てくる。主人公がその悪役からの邪魔だてに負けそうになりながら、最後には正しい道を進む姿が描かれているシーンには、清々しい気分にもさせて貰った。
もともと好きな作家というのもあるけど、なかなか良い作品であった。
作品とは関係ないけど、2巻を読んでいたら、最後のほうで違和感が。。。
裁断をミスったのか分からないけど、ページに段差ができてた(笑)
「紙が斜めになっていた」みたいなミスに遭遇したことはあるけど、このパターンは初めてだなぁ。早川文庫がトールサイズ化した影響じゃね?とかも思ったけど、どうなんだろう?