退院して数日後くらいだったか、ふと口笛を吹いてみたら、全く音が出なかった。もちろん、入院前はちゃんと吹けていた。唇や舌に残っている痺れが原因なんだろうな、もうこれから先の一生は口笛も吹けないんだなと、悲しい気持ちになっていた。
で、今朝、シャワーを浴びながら、ダメもとで口笛を吹いてみたら、ちょっと音が出た。え?あれ?なに?と思って、もう少し続けていたら、音階も表現できるようになった! まだ、吹き始めには少し音が出にくい時もあるんだけど、、、割と普通に吹ける!
特に訓練してたわけじゃないので、体が勝手に回復してくれたみたいだ。嬉しいぜ!!!
脳出血の後遺症として右顔面の痺れが残っている。それから、左半身の感覚が右半身より弱い。そういった状態に慣れてきたとは言え、改善されるものならなんとかしたいと思っているのも事実。
入院当初には、こういった痺れについても治療があるのかと思っていたのだけれど、全く無かった。四肢が動かないということであればリハビリなどもあるのだけど、こういう症状に関しては特に対処方法は無いのかも知れない。
西洋医学でダメなら、東洋医学でなんとかならいのか?と調べてみると、鍼治療の効用に「脳卒中後遺症」があるのを見つけた。
更に調べていくと、「りゅうえい治療院」で「活脳鍼」という脳卒中後の後遺症に対する治療を行なっているのを発見した。鍼治療を行っているところは近所にもあるんだけど、脳卒中後の対応経験が豊富なら、そちらの方が良いんじゃないか?と思って、行ってみることにした。
問診の後、腕やらお腹やら背中やらをグイグイと触られて、内心では「え?そんなとこ関係あるんですかね?」と思ったりもした。その後「活脳鍼」の説明記事にもあった眼の周りや唇の辺りに鍼を刺された、、、だけでなく、手や足にも何本か刺された。後で聞いたところによると、顔の痺れだけじゃなく、左半身の問題に対しても同時に治療していたとのこと。
鍼の後は、まず、目の周りを中心に、顔にお灸をされた。それから頭頂にも。次にうつ伏せになって、肩甲骨あたりや背中にもお灸。同時に腰に何本か深めの鍼が刺された。
一連の治療が終わった後、どうなったかというと、右顔面の痺れが和らいだような気がしている。今までは右顔面にゴムの仮面が張り付いていた感じを得ていたのだけれど、それが少し柔らかくなって、皮膚感覚が少し戻った気がするのだ!
今朝の口笛の件と同じような自然治癒の可能性だったり、効果があると思い込んでいるプラシーボな可能性もあるとは思うけど、オレは効いていると思う。次回の治療も予約してきたので、少し続けるつもり。