雑文発散

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過去の日記

2008-01-14 [長年日記]

[] 家なき鳥、星をこえるプラネテス

オレは「プラネテス」に特別な思い入れがある。だから、スピンアウト小説が出ると知って喜んだと同時に心配だった。オレの中の物語を壊されるんじゃないかと。そんな楽しみと不安でなかなか読み始められなかったのだが、ようやく読了した。

家なき鳥、星をこえるプラネテス

まず、この作品は幸村誠の描いたプラネテスの世界をしっかり継承していて、更にその世界を広げている。世界観の破壊など何もなかった。もっとも、この作品は原作中盤に出てくるハキムが主人公で、その多くの場面にはハチマキ達と関わる事無く進んでいる。デブリ屋の話もなんてこれっぽっちもない。

それでも、この作品は「プラネテス」の一部だ。

青臭くて、純粋な想いに溢れているけど、不器用な人の物語。原作が好きなら大丈夫、楽しめる。